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目からウロコ

目からウロコ

リーグ優勝決定戦@甲子園

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02年9月24日(火)優勝決定戦@甲子園


リーグ優勝2002

これが2002年リーグ優勝エンブレムだぁ!


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2002年9月24日(火)
この日は巨人軍の優勝が決まる日だった。(なぜに確信)
7月初旬からチケットは確保していた。
実は25日もチケットを取っていたのだが(キチガイ)、
この日は阪神ファンの同僚ちゃん1人と
どっちファンでもない同僚ちゃん1人と共に甲子園に行った。

モリユが甲子園球場入りしたのは午後4時頃、
他の同僚2人分の水分(ウーロン茶の3本、ビール500ml缶2本、
梅酒缶1つ。ホントは缶の持ち込み禁止)を
えっちらおっちらぶら下げての登場だった。
お、重い・・・
飲み物担当を申し出た自分を心底悔やんだ。
他の同僚ちゃんは来る途中に通りかかるデパート地下食料品売場で
美味しい穴子寿司を購入してきてくれるとのこと。
現地集合にしていたのだが、まだ同僚ちゃんたちは現れていなかった。
フ、やっぱりワタシが一番かよ。気合いの入れ方がチガウよな。
巨人ファンの熱意は鉛をも溶かすのさ。(熱いぜ、ヤケドするなよ)

さて、そんな熱い巨人ファンモリユは外野指定席に腰掛けて、
まわりを見渡してみた。
...スゲェ、こんなに熱心な巨人ファンが関西に潜んでいたとは...
まだ試合開始2時間も前だというのに、
すでに熱狂的巨人ファンの連中がちらほら集まっていた。
そして練習中の選手に熱烈な絶叫応援を送っている。

ひとりのおばちゃんがきょろきょろとあたりを見回しながら歩いていた。
どうやら巨人ファンなのに
ライト側外野指定席のチケットを買ってしまったとのこと。
そしてモリユと同じ並びに座っていた金髪の兄ちゃん2人組は
「猛虎」だの「片岡篤史」だの書いてるハッピを着ていた。
かなり熱狂的トラ吉であることは間違いない。
迫力があって声を掛け辛い感じだった。
ところが、おばちゃんは躊躇いもなくそのお兄ちゃんたちに
「なぁなぁ、ワタシ巨人ファンやのにこんな席やねん~、
代わってくれへんか?」と声を掛けた。
兄ちゃんたちは喜んで代わってあげていた。
巨人のために、強面の兄ちゃんにも平然と声を掛けた
巨人ファンのおばちゃん、アナタはすごい。
さすが巨人ファン、勇気がある。(相変わらず、ひいき目)

フィールドの選手達を見てみた。ちょうど巨人軍の練習中だった。

江藤よ
真ん中、トンボを使って一生懸命グランドを整備していた江藤の素朴な後ろ姿。
何やってんのアンタ。

さて試合開始。

同僚ちゃんたちも到着した。
まずは穴子寿司を食っちゃおう!!ということで
お弁当を広げるんだけど...とにかくすごい声援...。
試合開始前からかなり熱狂的に盛り上がってはいたのだが、
1回から何だこの応援テンションは。
穴子寿司をつまむ手を止めて、フと全席を見渡すと...
何と見事に1塁側阪神ファン、3塁側巨人ファンという具合に
キレイに分かれていた。
当たり前じゃないの、なんて思ってはいけない。
いつもの甲子園は客席350度阪神ファンで、
あとの10度くらいが巨人ファンという比率なのだから。
阪神ファンの同僚ちゃんには少し申し訳ないくらい、
巨人ファンだらけの席だった。
こんな状態で応援するのは初めてだった。

それにしてもなんてスゴイ応援なんだ...
隣に座ってる同僚ちゃんの話声が聞こえない。
さらに、応援団の兄ちゃんが
「今日っ、我らが原監督がっ、この甲子園のっ、空中に舞う日ですっ!!!
さぁっ、みなさんっ、立ち上がってっ、応援をっ、
よろしくお願いしますっっ!!!!」と絶叫してファンを立たせた。
オイラ、巨人ファンだけど野球もゆっくり観たいのよね...
これじゃぁ全然観戦できんなぁ。

そして、テンションあがりまくって熱狂している巨人ファンを
さらに盛り上げる知らせが舞い込んだ。
ヤクルトが中日に負けた。
こ、これで自動的に優勝が決まりだぁ!!!
やったーー万歳、ばんざぁぁぁい!!!

さて、神宮の試合はあっさり終わった。
しかしこちら、この日の甲子園は異常に長引いていた。
胴上げは確実だが、今日の試合はかなり具合がよろしくない。

入来はこの日、胴上げ投手を目指して後半ぐぐぐぃっと調子を上げていった。
とはいえ、リズムよく投げてはいるものの、
攻撃イニングもリズムよくあっさり終わる。
再三のチャンスにもうまく乗れず、ちっとも得点につながらない。
「今シーズンの入来」を象徴するような試合運びだった。
ツキがないというか、味方の打線が噛み合わないというか...。
こうやってシーズンを終わるというのは、
悪いイメージで来年に繋がるんじゃないかと心配してしまう。

そして投手交替。すっかり守護神化した河原だった。

かなりのGファンはもう勝った気分だったが、
ワタシを含め、数人の冷静なGファンは嫌な予感をお互い伝えあった。
残塁が多すぎる。こういう日は油断は禁物である。
さすがに1年通して見ると、その年のゲーム傾向というのが
見えてくるもんだな。

予感通りだった。河原は打たれた。
しかもバックスクリーンへのライナーHRだった。は、濱中め....

同点に追い付かれ、試合は延長に突入した。
しかし時間はすでに9時半を回っている。
モリユには電車の時間があった。
そりゃ阪神電鉄は試合に合わせて電車を走らせるだろうが、
他の電鉄会社は試合終了を待ってはくれない。
ということで、同僚ちゃんと共に、
後ろ髪を300メートルほど引かれながら帰宅することとなった。

気持ちよく勝たんかい、こルぁ!!!

などと、ヤ○ザのように啖呵切りながら電車に乗った。
モリユの他にも厳しく今日の批判をするGキチ親父もいた。
なんじゃあの残塁数は、あれじゃぁ入来が気の毒だ。
しかし一番言いたいのは
「せっかく来たのに、胴上げが見れん!」
という文句だろう。負けてもさっさと試合決めて欲しかったぜ...
とハッキリ言った親父もいた。ワタシもそう思うぞ、オジサン!

それでもやはり優勝は嬉しいなぁ。

間に合わなかったらタイヘンってことで、
胴上げシーンだけビデオを撮っておいてくれと弟に電話したのだが、
家に帰り付いたらちょうど原監督のインタビューだった。

「夢の続きがあります」と言って現役を引退した原監督は、
優勝が決まったこの日、「これからが夢の始まりです」と言った。
ファンとしてこれほど嬉しくて楽しみな言葉はない。
1、2軍の合同キャンプや若手の起用、代打桑田といった
楽しい作戦が来年も見れることだろう。

長年甲子園で巨人戦を見てきたが、
あんなに巨人ファンの多い試合は初めてだった。
なかなか貴重な体験だった。
それにしても胴上げが見れなかったのは残念だ。
人生に大いなる宿題を残すこととなった。
悔しいので、東京ドームで胴上げを見てやると決意した。

っていうか、前田...(みなまで言うまい)




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